【2024年最新】日本のカジノ有力候補地一覧!撤退地やIR誘致状況も解説

この記事を読んでいるあなたは、

  • 日本のカジノ有力候補地を知りたい
  • 日本のカジノ誘致から撤退した場所を知りたい
  • 日本のIR誘致状況を知りたい

上記のように考えているかもしれません。

今回は、そんなあなたに向けて「日本のカジノ(IR)有力候補地の情報」を紹介していきます。

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日本のカジノの候補地はいつ決まる?

日本のカジノ候補地が決まるスケジュール

日本のカジノは2023年中に候補地を正式決定する予定です。

そもそも国内初のカジノ開業は2018年から動きを見せ始めました。

その後、さまざまな都道府県がカジノ候補地として名乗りを上げましたが、現在では2つの候補地まで絞られています。

また、IR誘致を目指す自治体は2021年10月1日~2022年4月28日までにIR誘致計画書を国に申請しなければいけません。

つまり、現在となっては新しく都道府県がカジノ開業することはできず、次で紹介する2つの有力候補地の名から選ばれることが決まっています。

日本のカジノ(IR)の有力候補地

日本のカジノ(IR)の有力候補地

日本初となるカジノを開業するのは長崎県と大阪府のいずれかです。

では長崎県と大阪府のIR誘致に付いて詳しく見ていきましょう。

長崎県佐世保市|ハウステンボス

長崎県佐世保市|ハウステンボス

出典:https://rtrp.jp/articles/44740/

長崎県のテーマパークと言えばハウステンボスが有名ですが、そこにIRを誘致する予定があります。

IRを誘致することによって地元を活性化させるのが大きな狙いです。

近年、長崎県は人口が減ったり財源が不足したりするなど、さまざまな課題を抱えています。

その課題を突破するために、IR誘致を早期に決めたのが長崎県です。

仮にハウステンボスにカジノが誘致されると、地元が活性化するだけでなく、九州全体に活気が出てきます。

九州は世界遺産や温泉地などの観光資源が豊富なので、そこにカジノというビッグコンテンツが合わされば盛り上がること間違いなしでしょう。

長崎県のカジノ誘致状況

長崎県のカジノ候補地としての誘致状況を表にまとめました

候補地・候補施設ハウステンボス
候補地としての魅力
  • 中国や韓国からのアクセスが良い
  • ハウステンボスまでのアクセスが良い
IR誘致の課題
  • 同じアジア圏内に大型カジノがあるので注目を集めづらい
誘致状況2027年を目途に進行中

長崎県のカジノの特徴

ハウステンボス

出典:https://www.casinosaustriainternational.com/media/announcements/CAI-Nagasaki_eng.pdf

長崎県のカジノは「モダンジャパン(西洋文化と東洋文化の融合)」というコンセプトを掲げています。

長崎の伝統を重視しつつ、オーストリアの伝統を組み合わせた高級感のあるカジノ施設にするのが目的です。

まるでヨーロッパにある大人の社交場をイメージとしたカジノ建築を目指しているので非日常感を味わえます。

また、長崎のカジノはオーストリアのカジノを運営する国営企業「カジノ・オーストリア」の中でもトップクラスの規模にする予定です。

カジノエリアにはゲーミングテーブル220台、スロットマシン2,200台を設置する計画があります。

大規模のIR誘致が実現した場合の粗収益は1,500億円です。

九州全体の活性化が期待されている長崎のIR誘致は現在着々と進行しています。

テーマモダンジャパン
カジノエリアの広さ9,900平米(約12,000㎡)
カジノのゲーム数
  • ゲーミングテーブル:220台
  • スロットマシン:2,200台
経済効果
  • 総事業費:3,500億円
  • 年間売上:約3,200億円
  • 年間来場者数:約840万人
  • 雇用者数:約30,000人
開業予定時期最短2027年
有力IR事業者カジノオーストリア・インターナショナル

建設予定場所「ハウステンボス」とは

ハウステンボスは長崎県佐世保市にあるテーマパークです。

ヨーロッパの街並みをテーマにしていて、日本一広いテーマパークという称号も獲得しています。

わかりやすく言うと、総敷地面積はディズニーリゾートの約1.5倍もあるので非常に広大なアミューズメント施設です。

ハウステンボスは1992年の開業から100万本のチューリップ・バラや色とりどりのイルミネーションでたくさんの人を楽しませてきました。

しかしその一方で、開業してから利益はマイナスが続いています。

2003年には会社更生法を申請して経営が破綻するという経験もしました。

その後、株式会社エイチ・アイ・エス(HIS)が再建し、2010年になってようやく黒字化に成功しました。

HISが運営し始めてから順調に進んでいましたが、新型コロナウイルスによって多大な影響を受けます。

その結果、2020年の入場者数は半分近くまで減り、2億円近くの損失も出ました。

現在もコロナウイルスの影響を受けていて、全盛期のように立ち直れていないのが現状です。

集客に苦戦する中、IR法案が通ったことによってハウステンボスへIR誘致することを決意しました。

長崎のカジノはいつできる?

長崎のカジノは2020年代後半に開業すると言われていますが、カジノオーストリアの提案では2027年と言われています。

ただ、2027年というのは最短で始められた場合の話です。

長崎県のハウステンボスはアクセスが課題となっています。

博多から特急で1時間45分、長崎市内からでも1時間ほどかかるのであまり訪れやすいとは言えません。

アクセスの悪さを解消するために、現在では路面電車やモノレールなどの導入が検討されています。

ほかにも海外客を取り込むために、長崎空港とIR区域を結ぶ高速船を導入する予定もあります。

このようにハウステンボスにも複数の課題があるので、2027年以降に開業する可能性も高いです。

有力IR事業者「カジノオーストリア・インターナショナル」とは

カジノオーストリアとはオーストリアのカジノを運営する国営企業です。

1934年の創業時からカジノ運営会社として世界唯一の国営企業として知られています。

現在ではオーストリア以外のヨーロッパ諸国やパレスチナ、エジプトなど35か国においてカジノや娯楽施設の運営を行う有名企業です。

カジノオーストリアは国営企業と言うところがポイントで、非常に厳しい監査を受けてゲーミング事業を運営しています。

ほかにも、贈収賄防止マネジメントシステムの世界標準規格を取得していたり、国際ゲーミング賞を4回も受賞していたりします。

非常に信頼性に優れるカジノオーストリアは、ハウステンボスとのつながりも強いです。

たとえば、ハウステンボス内にある既存の建物を改修して、IRに向けて有効活用することを提案しています。

世界的に知られるカジノオーストリアが協力する長崎県のIR計画は今後の動向も要チェックです。

大阪府大阪市|夢洲

夢洲

出典:https://newswitch.jp/p/17495

大阪府はカジノ法案が日本で話題になった当初からIR開業に積極的だった自治体です。

2025年に開催される予定の大阪万博とIRを組み合わせることで、観光客をたくさん集めるように計画していました。

しかし、2020年から猛威を振るっているコロナウイルスによって計画がとん挫し、現在では2025年のカジノ開業は断念しています。

明確なカジノ開業年は未定ですが、2020年代後半には開業するという方針を発表しています。

大阪府のカジノ誘致状況

大阪府のカジノ候補地としての誘致状況を表にまとめました

候補地・候補施設夢洲(ゆめしま)
候補地としての魅力
  • 関西国際空港があるのでアクセスが良い
  • 夢洲という広大な土地にカジノ施設を建てられる
IR誘致の課題
  • 夢洲の地盤に不安材料がある
  • 夢洲へ向かうためのインフラ整備が非東洋となる
誘致状況2020年代後半に開業予定

大阪府のカジノの特徴

夢洲のカジノ構想

出典:https://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/cmsfiles/contents/0000545/545519/20210928_teiangaiyou.pdf

大阪のカジノは「人や産業などあらゆるものを結ぶ」と「大阪の伝統・文化・精神の継承を意味する結びの水都」をコンセプトとしています。

大阪にはユニバーサルスタジオジャパンのようなエンタメスポットが多いので、カジノ誘致が実現すると大阪全体が盛り上がる可能性が高いです。

カジノを中心に大阪から関西に観光客が流れる可能性もあるので、カジノ誘致によって関西全体が盛り上がると予想されています。

テーマ結びの水都
カジノエリアの広さ面積約77平方メートルのうち3%以内
経済効果
  • 初期投資:約1兆800億円
  • 年間売上:約5,400億円
  • 年間来場者数:約2,050万人
  • 雇用者数:約15,000人
開業予定時期2020年代後半
有力事業者MGMリゾーツ・オリックス

建設予定場所「夢洲(ゆめしま)」とは

大阪のカジノが誘致される予定の夢洲は大阪府此花区にある人口の島です。

カジノ誘致が話題になる前までは、ごみ処理場として使う予定があって、当初は埋め立てられていました。

夢洲が埋め立てられていたのは過去に事業計画がとん挫しているからです。

実は1980年には夢洲を有効活用するための開発計画が持ち上がりましたが失敗に終わりました。

さらに、2008年にはオリンピック誘致で夢洲に競技場や選手村を設置するという計画もありましたが、そもそも日本にオリンピックを誘致するのに失敗しています。

このように広大な土地があるにもかかわらず、有効活用できていなかったのが夢洲というスポットです。

長い間「大阪の負の遺産」とまで言われた夢洲ですが、IR候補地となった今では高い経済効果が期待されています。

ただ、IR誘致にあたって気になるのが、もともと埋め立て地として使われていたことによる地盤沈下や汚染物質などの危険性です。

ほかにもアクセスの悪さも課題とされています。

現状、夢洲へのアクセスが不便なので、今のままでは観光客が訪れづらいです。

IR誘致を成功させるためには、大規模な交通インフラが必要となるでしょう。

大阪のカジノはいつできる?

大阪のカジノは元々2025年に開業する予定でした。

2025年に開催される万博と合わせて、大阪を盛り上げようとしていましたが、コロナウイルスの影響によってとん挫しました。

現在では明確にいつ開業すると入っておわず、2020年代後半には開業する予定と発表しています。

そのため2024年現在から5年前後はかかると思っていた方が良いでしょう。

有力IR事業者「MGMリゾーツ・オリックス」とは

MGMリゾーツとはラスベガスに拠点を置く企業です。

世界各国でホテルやカジノなどの事業を運営しています。

年間売り上げは1兆円以上にも上るので、IR分野における実績が優秀です。

そんなMGMリゾーツは日本でもIR事業を始めると聞いて、東京と大阪に進出しました。

大阪から複数の事業者が撤退していますが、その中でも大阪を選んだのがMGMリゾーツです。

日本のカジノ誘致から撤退した候補地

日本のカジノ誘致から撤退

現状、大阪と長野がIR誘致を進めていますが、実はIR誘致を見送った候補地もあります。

しかし、今でこそIR誘致を見送りましたが、大阪と長野カジノが開業した際の利益によっては復活する可能性も高いです。

そのためIR誘致を見送ったほかの候補地の動向も注目しておきましょう。

では日本のカジノ(IR)誘致から撤退が決定した候補地を解説していきます。

神奈川県横浜市|山下埠頭

山下埠頭

出典:https://www.asahi.com/articles/ASM713W35M71ULOB004.html

横浜県は2019年にIR誘致を正式発表しました。

しかし、地元経済界に影響力を持つハーバーリゾート協会や市民から強い反対を受けて、2021年9月には正式撤退しました。

現在ではIR誘致計画が凍結していますが、その代わりに「カジノ抜きの山下ふ頭再開発案」を検討しています。

和歌山県|和歌山マリーナシティ

和歌山マリーナシティ

出典:https://www.asahi.com/articles/ASPD97J7DPD8PLFA00F.html

和歌山県には和歌山マリーナシティという場所があって、2021年7月にクレアベストグループを事業者に選びました。

クレアベストグループとはカナダのトロントに本社を置く企業で、北米で幅広い業界に投資したり、南米でカジノ開発に参加したりする企業です。

ほかの候補地よりスピーディにIR誘致の計画書を作成してきて、当初は賛成多数で可決されるほど順調に進んでいました。

しかし、県議会で約4,700億円もの初期投資額を調達する計画が不明瞭であったことが問題となります。

そこから和歌山へのIR誘致を反対する人が増え始め、2022年4月の県議会で区域整備計画が可決されました。

その結果、和歌山マリーナシティへIRを誘致するという計画も断念しました。

IR誘致に失敗した一方で、仁坂吉伸和歌山県知事は「和歌山県が未来永劫IRをあきらめる必要はない」というコメントを残しています。

今後IR計画を再始動させる可能性は高いと言えるでしょう。

千葉県千葉市|幕張

幕張

出典:https://ameblo.jp/yukokaori/entry-12528845862.html

千葉市の幕張はIR誘致に条件がマッチした場所でした。

幕張新都心は広大な土地を構えていて、すでに複数の集客施設が用意されています。

さらに、成田国際空港からも近いので国内・海外の人も訪れやすい、まさに理想的な場所です。

IRの条件を満たしているので誘致の検討に入りましたが、国が公表した申請期間に準備が間に合いませんでした。

そのうえ、2019年の台風によって甚大な被害を受けて、その復興を優先する必要性もありました。

そのため2020年1月にIR誘致を見送らざるを得ない結果になったのです。

ただ、幕張がカジノと相性が良いのは間違いないので、今後の経済発展次第ではIR誘致を再開させる可能性があります。

北海道|苫小牧市

苫小牧市

出典:https://www.zakzak.co.jp/lei/news/191027/cas1910270001-n1.html

北海道はさまざまな場所でIR誘致を目指していたので、各候補地が協力する形で「北海道IR推進連携協議会」を発足させました。

北海道一丸となってIR誘致に取り組んだわけですが、主に環境に及ぼす影響を考慮した結果、IR誘致を見送る形となりました。

ほかにも、新型コロナウイルスの影響で十分な準備ができないという問題も計画をとん挫した原因です。

ただ、北海道もIR誘致への挑戦を完全にあきらめたわけではありません。

2020年代後半には再度IR誘致計画を始める意欲を見せています。

全国のカジノ候補地のIR誘致状況

全国のカジノ候補地のIR誘致予定

カジノ誘致の候補地となっている場所のIR誘致状況を解説していきます。

東京都港区|お台場

お台場

出典:https://vegas-online.jp/casinoir_tokyo/

お台場はIR誘致に適した土地なので、カジノが開業される可能性は高いです。

空港も近くにあるので、日本だけでなく海外の人を集客することもできます。

さらに、現在では負の遺産となりつつある東京オリンピックの競技場をカジノと組み合わせることで、利益を出すことも可能です。

東京にカジノが設置されると大きな収益を上げる可能性は高いので、これから本格的にIR誘致に動き出してくるでしょう。

候補地・候補施設お台場
候補地としての魅力
  • 羽田空港から近いのでアクセスが良い
  • 空港が近くにあるので国内・海外の人を集められる
IR誘致の課題
  • 都会なのでコロナウイルスの感染リスクが高い
  • 反対意見が多い
誘致状況新型コロナウイルスを理由にIR誘致を一時休止

愛知県常滑市|中部国際空港島・金城埠頭

中部国際空港島・金城埠頭

出典:https://vegas-online.jp/casinoir_aichi/

愛知県常滑市は陶磁器が有名な街です。

名古屋から電車で30分という好立地にあり、近くにはセントレア空港もあります。

さらに、愛知県と常滑市が手を組んで、最先端の技術やサービスを実装するための「あいち・とこなめスーパーシティ構想」も公表しています。

その構想にIRを加えるかたちで事業者から意見を募りましたが、愛知県知事がIR誘致に慎重な姿勢を見せています。

さらにコロナウイルスも相まって、現状IR誘致の動きは見られません。

候補地・候補施設愛知県常滑市
候補地としての魅力
  • 居住者が少ないので誘致しやすい
  • 交通網が整理されている
IR誘致の課題
  • 名古屋市と競うかたちになる可能性がある
誘致状況特に動きはなし

静岡県牧之原市|大寄地区

大寄地区

出典:https://agbrief.jp/headline/43307/

静岡県牧之原市は静岡市と浜松市の間に位置する都市です。

東名高速道路や新東名高速道路も通っているので交通アクセスに優れています。

さらに、日本の大都市である東京や大阪に近い距離にあるのでIRに向いている場所です。

ただ、静岡県はそこまで積極的にIR誘致活動を行っているわけではありません。

過去にIR誘致の提案をしましたが、特にコンセプトはなく、観光色が強いカジノとなっています。

カジノが誘致されたとしても小規模に収まる可能性が高いです。

候補地・候補施設静岡県牧之原市大寄地区
候補地としての魅力
  • 静岡空港が近い
IR誘致の課題
  • 小規模なカジノになると高い集客効果が期待できない
誘致状況特に動きはなし

沖縄県国頭郡|海洋博公園

海洋博公園

出典:https://www.ytabi.jp/plan/detail.jsp?id__=8

沖縄県は平成19~20年度までカジノ・エンターテイメント検討委員会を設置していました。

カジノ・エンターテイメント検討委員会では、カジノを導入した場合の課題や対応策などを検討していました。

しかし、2014年に沖縄県知事が変更されたことによって、IR誘致も撤回されます。

現在となっては特に動きも見られません。

候補地・候補施設沖縄県国頭郡
候補地としての魅力
  • 沖縄県は観光地が多い
IR誘致の課題
  • ほかの候補地よりアクセスが良くない
誘致状況特に動きはなし

日本のカジノ(IR)候補地一覧まとめ

カジノ

この記事では「日本のカジノ(IR)有力候補地の情報」などについて解説しました。

IR誘致はさまざまな都道府県が取り組んでいましたが、2024年時点では長崎県と大阪府だけが残っています。

長崎と大阪ではコロナウイルスが進む中、試行錯誤しながらIR誘致を進めています。

当初は2025年頃に開業予定でしたが、さまざまな事業があって2022年代後半に開業する予定です。

日本のIR誘致は今後もどんどん盛り上がりを見せてくるので、定期的に情報を確認しておきましょう。

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