この記事を読んでいるあなたは、
- FXについて興味があるけどなんのことかわからない
- FXがどんな取引方法なのか知りたい
- FXを始めてみたいけど、どんな取引か不安だ
上記のように考えているかもしれません。
今回はそんなあなたに向けて「FX取引の特徴や注意点、取引を始める際の流れ」についてお伝えしていきます。
なお、日本人トレーダーに人気の海外FX業者については、海外FX業者おすすめランキングにて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
FXとは
FXとは「Foreign Exchange」の略称で、日本円と米ドルなど異なる国の通貨を売買する外国為替証拠金取引を指します。
FX取引において、投資家は将来価値が増すことが予想される通貨を購入し、価値が下がってしまうと思われる通貨は売却することで利益を生み出します。
国内において、FX取引は金融商品取引法の登録を受けた業者によってのみ提供されるサービスです。
登録を受けた業者の中には、銀行や証券会社などの金融機関が含まれ、顧客に対して通貨の売買を仲介します。
また、海外で金融商品関連の特別な許可を持っている業者であっても、日本での金融商品取引法の登録がなければ日本の顧客に金融商品の売買をすることは禁止されています。
FXの取引の仕組み
FXの取引は、一国の通貨を使って別の国の通貨を買うという方法が一般的です。
日本円を使って米ドルを購入した後に為替レートが変動した場合、元の通貨に戻すことで利益を得ることができます。
例えば、投資家が1ドル110円で米ドルを購入した後に1ドルの価値が115円に上昇した場合、5円分が利益となります。
しかし、FXの取引には為替レートの下落リスクも孕んでいることを忘れてはいけません。
レートが逆に動けば大きな損失を被ることもあります。
FX取引には、主に以下のようなリスクが存在します。
- 市場リスク: 経済状況や政治などの影響で為替レートが大きく変動することによるリスク
- 金利リスク: 異なる国の金利の差によって影響を受けるリスク
- 流動性リスク: 必要時に資産を現金化できない、または通常の市場価格で取引できないリスク
特にFX取引では証拠金以上の損失が発生する可能性があるため、投資前には市場リスクのような為替レートが下落するリスクを十分に理解する必要があります。
FX取引を行う際には、自己の資産や取引経験、投資目的を踏まえ、リスクを適切に管理しながら取引に臨む必要があります。
市場の動向を常にチェックし適切な判断を下すことが、FX取引で成功するための鍵と言えるでしょう。
FXで得られる利益
FXで得られる利益には、為替差益とスワップポイントの2種類があります。
それぞれの違いについて解説します。
利益の種類 | 特徴 |
---|---|
為替差益(キャピタルゲイン) |
|
スワップポイント(インカムゲイン) |
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為替差益(キャピタルゲイン)
為替差益とは、通貨が安い時に購入し、高くなった時に売却することで得られる利益のことです。
例えば、1ドルが100円であった場合、1000ドル購入すると日本円で10万円の支出が発生します。
数日後に1ドルの価値が110円に上がった場合、過去に購入した1000ドルを売却すれば11万円になります。
購入した際の支出は10万円でしたが売却したときには11万円を手にしたので、1万円が「為替差益」として得られた利益となります。
以上のような為替差益の利益を最大化するには、「テクニカル分析」と「ファンダメンタル分析」の2つの方法を用いて市場を分析することが大切です。
テクニカル分析とは、過去のデータに基づいてチャートを読み解き、今後の価格の動きを予想する方法です。
また、ファンダメンタル分析とは、政治的な出来事や経済指標など通貨の価値に影響を与える要素を分析して、リスク管理や利益の最大化を狙っていく方法です。
テクニカル分析とファンダメンタル分析の2つの分析方法を駆使して、通貨の価値が上がりそうなタイミングで購入し、下がりそうな時には売却する、といった判断をして、為替差益の利益を最大化しましょう。
スワップポイント(インカムゲイン)
スワップポイントとは、通貨の金利差から生じる利益のことです。
投資家が高金利の通貨を購入し、同時に低金利の通貨を売却することでスワップポイントが発生します。
具体的な例として、とある国の金利が1%で別の国では金利が0.5%であれば、投資家は0.5%の差額を利益として得ることが可能です。
スワップポイントの利益を最大化する方法として、「キャリートレード」という戦略があります。
キャリートレードとは、長期にわたって高金利通貨を投資家が保有し続けることで、日々の金利差による利益を貯めることができる戦略です。
ほかにも、金利スプレッドが大きいペアを選択するのもスプレッドの利益を最大化する方法として効果的です。
異なる通貨ペアには異なる金利が設定されているため、可能な限り金利差が大きい通貨ペアを選択することで、より多くのスワップポイントを獲得することができます。
FXの特徴
FXには、以下の3つの特徴があります。
- 少ない資金で大きい金額の取引が可能
- ほぼ24時間取引を行うことができる
- どんな値引きでも利益を狙うことができる
それぞれの特徴に関して、分かりやすく解説します。
少ない資金で大きい金額の取引が可能
FX取引は、少ない資金で大きい金額の取引が可能です。
「レバレッジ」を駆使すれば、少ない資金でも大きい金額の取引が行うことができます。
レバレッジとは、少ない資金で自身が所有している資金の何倍もの取引が可能になるシステムです。
例えば、1万円の投資で100万円分の取引が可能になる100倍のレバレッジをかけることも可能です。
取引の結果によっては、小さな為替レートの変動でも投資金額に対して相対的に大きなリターンを得るチャンスが生まれます。
レバレッジを駆使することにより、投資家は自身が持っている元手以上の取引を行い、大きな利益を狙うことが可能です。
ほぼ24時間取引を行うことができる
FX取引は、平日であれば24時間取引が可能です。
例えば、日本の市場が閉まる時間帯には、ヨーロッパ市場やアメリカ市場が開く という具合に、常にどこかの市場が活動しています。
重要な経済イベントや政治的な出来事が発生した際でも、リアルタイムで取引を行い即座に市場の動きに反応することが可能です。
24時間取引が可能な環境があるおかげで、投資家は自身のライフスタイルやスケジュールに合わせて取引時間を選ぶことができます。
どんな値動きでも利益を狙うことができる
FX取引は、市場の値動きが上でも下でも、「買い」注文と「売り」注文のどちらからでも取引を開始でき、どんな値動きでも利益を狙うことができます。
通貨ペアの価値が下がると予想した場合、先に「売り」からの取引を行うことで利益を得ることが可能です。
「売り」からの取引を始めたことにより、価格が下落する市場でも利益を得るチャンスが生まれます。
逆に、価格が上昇すると予測した場合は、「買い」ポジションから取引を始め、価格の上昇によって利益を追求することも可能です。
市場のトレンドに捉われず、価格の変動を利用して大きな収益を狙うことができます。
FX取引を始めるまでの流れ
FXの取引は、以下の5つの流れに基づいて始めることができます。
- FX会社を選ぶ
- FX会社の口座開設を行う
- FX会社の口座に保証金を入金する
- 取引する通貨ペアを決める
- 注文の発注を行う
それぞれの流れについて、詳しく解説します。
FX会社を選ぶ
初めに、自分に適したFX会社を選びます。
自分に適したFX会社を選ぶポイントとして、取り扱っている通貨ペアの種類、スプレッドの狭さ、取引コストが低いか といったことに注目しましょう。
自分の投資スタイルに合ったサービスを提供しているかどうかを確認することも重要です。
FX会社の口座開設を行う
次に、選んだFX会社で取引口座を開設します。
口座開設はインターネットから申し込むことができ、必要事項の入力と本人確認書類の提出が必要です。
多くの会社では無料で口座開設ができ、手続きも比較的簡単です。
FX会社の口座に保証金を入金する
口座開設が完了したら、次は保証金を口座に入金します。
入金方法は会社によって異なりますが、インターネットバンキングを利用するとスムーズに入金可能です。
取引に使用する資金は、損失を出しても許容できる範囲の「余剰資金」にしましょう。
取引する通貨ペアを決める
取引を始める前に、どの通貨ペアで取引を行うかを決定します。
各通貨ペアには異なる特性やリスクがあるため、特性やリスクを理解した上で自分の投資戦略に合ったペアを選ぶことが大切です。
始めてFX取引を行う方は、例えば米ドルと円のような流動性が高く情報が豊富な主要通貨ペアから始めることが推奨されます。
また、取引する数量も証拠金に応じて慎重に決めましょう。
注文の発注を行う
通貨ペアと取引数量を決定したら、市場の変動に応じて注文の発注を行い、状況を見守りながら適切なタイミングで売買を行います。
最初はシンプルな新規注文から始め、徐々に様々な注文方法を学んでいきましょう。
デモ取引を利用して実際の取引感覚を学んだ後に少額から実際の取引を始める方法も、FX取引におけるリスクを低減できるため推奨します。
取引はスマートフォンやパソコンを使って、いつでもどこでも行うことができます。
FX取引のリスク・注意点
FX取引のリスクや注意点については、以下のようなものが挙げられます。
- 為替や金利の相場変動が起こる恐れがある
- 元本割れが起こる可能性がある
- 意図した取引ができない場合がある
それぞれ詳しく解説します。
為替や金利の相場変動が起こる恐れがある
FX取引を行う際の注意点として、為替や金利の相場変動が起こる可能性があるということが挙げられます。
国際的な政治的出来事や経済政策の変化、さらには自然災害などの予期せぬ事件が発生すると、通貨の価値は一瞬にして大きく変動します。
また、各国の金融政策の違いの影響で金利の変動が起こり、通貨の価値が急落するということもあります。
予想していなかった相場の変動に対応するため、FX取引を行う投資家たちはリスクを最小限に抑えられるように対策しなくてはなりません。
急な変動に巻き込まれて大きな損失を出さないように、世界情勢を常に注視し、情報収集と適切なリスク対策を日頃から行っていきましょう。
元本割れが起こる可能性がある
FX取引には元本割れが起こる可能性もあります。
元本割れとは、投資した資金の総額が投資前の元本を下回る状況を指し、手元の資金が投資を開始したときの金額よりも少なくなってしまうことです。
FX取引では投資家自身がレバレッジを設定できますが、高過ぎるレバレッジで取引するのは危険です。
大きな利益を狙える一方で、他方では市場の小さな動きが大きな損失をもたらす可能性もあります。
特に、市場が予想していなかった方向に動いた場合、想定外の損失が発生し、元本割れにつながることがあります。
また、FX市場は世界中の経済や政治状況の影響を受けやすいため、価格変動が非常に激しいです。
価格変動が非常に激しいFX市場では、元本割れを引き起こしてしまう投資家たちも少なくありません。
無理なレバレッジは避け、自身の財務状況に合った取引を心掛けることで、元本割れリスクを軽減することができます。
意図した取引ができない場合がある
FX取引には、意図した取引ができない場合があるという可能性もあります。
マイナーな通貨ペアでFX取引を行う場合、市場の流動性が低いために希望する価格での取引が困難になることがあります。
流動性が低いと買い手や売り手が不足して、結果として注文が成立しづらくなるからです。
意図した取引が出来ない状況は、取引量が少ない時間帯や市場が不安定な時に現れやすいです。
また、システムダウンのような技術的なトラブルによって取引障害が発生し、意図した取引ができない場合があります。
取引障害の影響で情報更新に遅れが発生した場合、市場の重要な動きを見逃してしまう可能性があります。
FX取引を行う投資家たちにとって、意図した取引ができない状況は未然に防がなければなりません。
流動性の高い通貨ペアの選択、信頼性のある取引プラットフォームの使用、技術的トラブルへの備えが対策として有効です。
FXの特徴やリスクまとめ
この記事では「FX取引の特徴や注意点、取引を始める際の流れ」についてお伝えしてきました。
FXの特徴やリスクを把握した上で取引を行うことで、はじめて安全に取引を行うことができます。
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はじめてのFX取引が不安な方は、気軽にデモトレードに参加してみてはいかがでしょうか。
なお、日本人トレーダーに人気の海外FX業者については、海外FX業者おすすめランキングにて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。