この記事を読んでいるあなたは、
- FXの環境認識とは?
- FXの環境認識の具体的なやり方は?
- FXの環境認識に注意点はある?
このように考えているかも知れません。
この記事では「FXの環境認識の概要ややり方、メリットやデメリット」などについて紹介します。
なお、総合的に評価されている人気の海外FX業者については、海外FX業者おすすめランキングにて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
FXの環境認識とは?勝敗の9割を決める?
環境認識とは、今の相場が上昇・下降トレンド相場なのかや、レンジ相場なのかを認識することを指します。
相場の動きを完全に予測するのは難しいですが、環境認識によって動きの方向性が見えてきます。
環境認識を行えば、感情や勘に左右されない取引の判断ができ、エントリーや利益確定時の迷いが減るでしょう。
そのため、環境認識が勝敗の9割を決めると言っても過言ではありません。
最初は難しく感じるかもしれませんが、環境認識は初心者・上級者を問わず誰でも取り組めます。
本記事では、FXの環境認識のメリット・デメリット、やり方やコツを解説するので参考にしてみてください。
FXの環境認識のメリット
FXの環境認識には、3つのメリットがあります。
- 勝率が上がる
- だましを避けられる
- 取引の負担が減る
それぞれ見ていきましょう。
勝率が上がる
環境認識で相場の方向が分かれば、エントリーのタイミングを狙いやすくなり、勝率が高まります。
また、ある時間足では上昇トレンドになったように見えても、上位の時間足では下降トレンドだったという場合もあります。
この場合、上昇トレンドのつもりでエントリーすると負けの可能性が高くなってしまいますが、正しい環境認識をしていれば、エントリーせずに様子を見るといった判断が可能です。
つまり、環境認識を行えば、相場の流れに合わせたエントリーのタイミングを狙えるようになり、勝率が上がりやすくなります。
だましを避けられる
完全にだましを予測するのは不可能ですが、環境認識で動きの方向が分かれば「エントリー後にだましだった」というよくある失敗を減らせます。
FXの取引では、1つの動きに注目せずに全体の流れをつかむのが重要です。
環境認識をすれば大きな流れを見て判断できるようになり、だましを避けられるでしょう。
取引の負担が減る
環境認識で狙いを定めれば、取引の負担が減ります。
チャンスを逃したくないのが人の心理ですが、常にチャートをチェックしてすべてのチャンスをつかむのは簡単ではありません。
常に気を張っていなければならず、精神的な負担になり、冷静な判断が難しくなるでしょう。
また、動きのない相場や乱高下するような難しい相場の場合、無理に取引をすれば損切りのリスクもあります。
環境認識をして次のタイミングを待てば、取引回数が減り、損切りの回避にもなるでしょう。
FXの環境認識のデメリット・注意点
FXの環境認識には、デメリットと注意点があります。
- 必ず勝てるとは限らない
- インジケーターは複数表示させない
- インジケーターのパラメーターは固定させる
それぞれ見ていきましょう。
必ず勝てるとは限らない
FXの勝率に100%はありません。
どんなに環境認識をしても、相場が予想と違う動きをする場合があります。
しかし、相場の動きの方向から予想すれば、負けるリスクは減らせます。
すべての取引で勝とうとするのではなく、負けを減らし、全体の勝率を上げるために環境認識をしましょう。
インジケーターは複数表示させない
インジケーターは、表示数を増やすほど分かりやすくなるわけではありません。
逆に情報が増えるほど基準が分からなくなり、判断が難しくなります。
また、複数のインジケーターを表示すると画面が見にくくなり、大事な動きを見落としてしまう恐れがあります。
1つのインジケーターを基準にして、状況の変化を分析しましょう。
インジケーターのパラメーターは固定させる
インジケーターのパラメーターを変えると、適切な環境認識ができません。
状況の変化を分析するには、同じ条件で比較するのが重要です。
時間の変化はもちろん、自分の過去の取引を検証する場合も、条件が変わってしまうと正しく検証できません。
そのため、インジケーターのパラメーターは一度決めたら必ず固定させましょう。
FXの環境認識のやり方
FXの環境認識は、ひとつずつ確認すれば難しくはありません。
ここでは5つに分けて説明します。
- 1.移動平均線を表示させる
- 2.上位時間足で確認する
- 3.下位時間足でインジケーターを表示させる
- 4.エントリーする
- 5.利益を確定する
順番に見ていきましょう。
1.移動平均線を表示させる
最初に、チャートに移動平均線を表示させましょう。
移動平均線は、初級者から上級者まで多くのトレーダーが使っているおすすめのインジケーターです。
相場の動きの上昇下降が視覚的に分かり、傾きが急かどうかでトレンドの勢いも判断できます。
パラメーターは、多くのトレーダーが意識している「100EMA」に固定しましょう。
2.上位時間足で確認する
上位時間足の移動平均線で相場の動きを見て、上昇トレンド相場、下降トレンド相場、レンジ相場のいずれかを確認します。
時間足は、自分のトレードスタイルの上位時間足で確認しましょう。
スキャルピングなら1時間足、デイトレードなら日足、スイングなら週足がおすすめです。
3.下位時間足でインジケーターを表示させる
上位時間足で相場の方向を確認したら、下位時間足でインジケーターを表示して下さい。
スキャルピングなら1分足、デイトレードなら5分足、スイングなら1時間足がおすすめです。
この際、上位時間足の相場に適したインジケーターに変更することで勝率を変えることができます。
代表的なものでは、上昇か下降のトレンド相場なら移動平均線、横ばいのレンジ相場ならRSIが向いています。
4.エントリーする
下位時間足でインジケーターを表示したら、エントリーのタイミングを決めます。
エントリーの狙い目は、上位時間足と下位時間足の方向が一致したタイミングです。
上位時間足で上昇トレンド相場と判断した場合、下位時間足のチャートが移動平均線を上向きに超えたら買いエントリーのタイミングと言えるでしょう。
タイミングが合わなければ、状況が変わるのを待つのも1つの方法です。
冷静にタイミングを判断してエントリーしましょう。
5.利益を確定する
利益確定は、エントリーのタイミングの逆を考えます。
もし上昇トレンド相場の際に買いエントリーした場合、下位時間足のチャートが移動平均線を下向きに超えたら利益確定のタイミングです。
利益確定は、もっと上昇するのではないかとタイミングが遅れたり、利益を逃すのが怖くてタイミングが早すぎたりと、判断に迷う場面です。
感情的な判断を避けるために、エントリーの時点で利益確定や損切りの目安をつけておきましょう。
FXの環境認識のコツ・ポイント
FXの環境認識には5つのコツとポイントがあります。
- エントリーはせずに方向を確認する
- 時間足を固定する
- インジケーターを固定する
- インジケーターを正しく表示させる
- 上位の時間足を重視する
それぞれ解説します。
エントリーはせずに方向を確認する
環境認識では、エントリー前に相場の動きの方向を確認しましょう。
まず上位時間足で相場が上昇か、下降か、横ばいかの動きの方向を確認して、エントリーの機会は下位時間足の動向を見極めてから決めて下さい。
1つの時間足でエントリーを決めず、上位と下位の時間足の状況を合わせて考えましょう。
時間足を固定する
上位時間足と下位時間足は固定しましょう。
情報を増やすためにたくさんの時間足を見たくなるかもしれませんが、複数を比較すると情報が多過ぎて混乱してしまい、判断に迷いが出てしまいます。
頻繁に時間足を変えて相場をチェックしても相場分析の力は身につかないため、最低限上位と下位の時間足は動かさずに相場を分析しましょう。
インジケーターを固定する
時間足と同様に、インジケーターも固定して下さい。
インジケーターを複数表示させると、情報が増えて判断が難しくなります。
単純に画面も見にくくなり、すべてをチェックしているうちにエントリーのタイミングを逃してしまうかもしれません。
そのため、固定したインジケーターの情報をよく見て、適切な判断をしましょう。
インジケーターを正しく表示させる
固定したインジケーターを正しく表示させるのも重要です。
上位時間足は移動平均線、下位時間足ではマーケット(相場)に合わせたインジケーターを用いて、パラメーターを固定して下さい。
パラメーターを変えると、同じ条件で比較ができません。
状況の変化を分析したり、取引の成功や失敗の原因を見つけたりするためにも、インジケーターは正しく表示させましょう。
上位の時間足を重視する
下位時間足の相場の動きは、上位時間足の動きの中で起こっています。
上位時間足で上昇トレンド相場であれば、下位時間足で上昇や下降が起こっても、大きな流れは上昇の方向であると言えます。
下位時間足はエントリーのタイミングを見るために確認しますが、判断の基準は上位時間足を重視しましょう。
FXの環境認識についてよくある質問
FXの環境認識についてよくある質問を2つ紹介します。
- FXの環境認識でおすすめのインジケーターは何?
- FXの環境認識のトレーニング方法は?
FXの環境認識でおすすめのインジケーターは何?
FXの環境認識において推奨されているインジケーターは、移動平均線です。
初心者でも視覚的にわかりやすく、多くのトレーダーが使用しています。
また、インジケーターには上昇か下降のトレンド相場に向いているトレンド系と、横ばいのレンジ相場に向いているオシレーター系があります。
移動平均線は、トレンド系の代表的なインジケーターです。
他にも、トレンド系なら一目均衡表やボリンジャーバンド、オシレーター系ならRSIやMACDがよく使われています。
FXの環境認識のトレーニング方法は?
マルチタイムフレーム分析という手法がおすすめです。
文字通り複数の時間足を見て分析する手法で、FXでは基本的な分析方法と言われています。
複数の時間足からエントリーのタイミングを分析すれば、環境認識のトレーニングになります。
通貨の強弱は常に変化しており、状況によって通貨ペアを変更すれば勝率アップにもつながります。
また、一番の環境認識のトレーニングは実際の取引の繰り返しです。
もし自己資金をおさえたいなら、海外FXの口座開設や入金で得られるボーナスを利用する方法もおすすめです。
リスクなしでチャレンジできるため、トレーニングに活用してみるのも良いでしょう。
シンプルなやり方を基本にし、他の分析方法を取り入れたり、過去の成功や失敗を振り返ったりして、経験値を上げていきましょう。
FXの環境認識の概要やメリットまとめ
この記事では「FXの環境認識の概要ややり方、メリットやデメリット」などについて紹介しました。
環境認識で相場の流れを確認すれば、どの行動を取れば良いかの判断基準ができるため、判断の迷いが減ります。
また、環境認識でポイントを絞った取引をすれば、取引の負担が減り、だましを避けられます。
環境認識を適切に行い、取引の判断に役立てましょう。
なお、総合的に評価されている人気の海外FX業者については、海外FX業者おすすめランキングにて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。