この記事を読んでいるあなたは、
- スワップポイントとは何かについて知りたい
- スワップポイントで稼ぐことができるのかについて知りたい
- スワップポイントを運用する上での注意点について知りたい
上記のように考えているかもしれません。
今回はそんなあなたに向けて「スワップポイントの特徴や注意点、計算の方法や運用の際のポイント」についてお伝えしていきます。
人気のある海外FX業者に登録したい方は、以下の3業者がおすすめです。
海外FX業者 | 概要 | 公式サイト |
---|---|---|
|
公式サイト | |
|
公式サイト | |
|
公式サイト |
なお、日本人トレーダーに人気の海外FX業者については、海外FX業者おすすめランキングにて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
スワップポイントとは
スワップポイントとは、外国為替取引、通称FXと呼ばれる取引をする上で、2つの通貨の金利の差に基づいて生まれる利益や損失のことです。
FXの取引は、一方の国の通貨を買い、もう一方の国の通貨を売るという形式で行われます。
各国の通貨にはそれぞれ異なる金利が存在しており、通貨を取引する2国間の金利の差によってもたらされる損益がスワップポイントです。
金利の低い国の通貨を売り、金利の高い国の通貨を買った場合にスワップポイントによる利益を出すことが可能です。
FX取引において、通貨を買うという行為はその通貨を保有している状態であり、保有している通貨に関しては金利に応じて利息を獲得することができます。
これに対して、通貨を売るという行為はその通貨を借りている状態であり、借りている通貨に関しては利息を払う必要が出てきます。
保有している通貨によって受け取る利息と、借りている通貨によって支払う利息の差がスワップポイントの損益額として、実際の取引の額に反映されます。
つまり、受け取る利息の方が大きければ、利益も大きくなり、スワップポイントを利用して利益を上げることが可能ということになります。
スワップポイントの仕組み
どのようにスワップポイントが発生するのか、その仕組みを日本円を売って南アフリカの通貨であるランドを買うときを例に挙げて解説します。
日本の金利は世界の中でもかなり低く、0%から0.1%の間を推移し、南アフリカランドの政策金利は、8.25%あり、日本の金利の約80倍です。
FX取引において、日本円を売って南アフリカランドを買うとは、実際に日本円を南アフリカランドに変えているわけではありません。
日本円を売っている状態と南アフリカランドを買っている状態が続くことになり、日本円を借りている状態と南アフリカランドを保有している状態となります。
日本円に関しては借金をしている状態であるため、お金を返さない限りは利息を支払わなければならず、南アフリカランドは口座に保有している状態なであるため、受け取れる利息が発生することになります。
借金によって支払わなければならない利息と、保有することにより受け取れる利息の差によってスワップポイントの額を決定することができます。
今回の例においては、南アフリカランドの金利の方が高いため、受け取れる利息の方が大きくなりスワップポイントによる収益を受け取ることができます。
スワップポイントの計算方法
スワップポイントは、「受け取れる利息ー支払う利息」によって求めることができます。
仮にアメリカドルの政策金利を5%とし、日本円の政策金利を0.1%とした場合に、日本円を売って、アメリカドルを100,000通貨分買うという取引を考えます。
アメリカドルを100,000ドル購入することになるため、保有しているドルの金利分の受け取れる利息が発生します。
1日あたりの受け取れる利息の額は、「保有している通貨の額×ドルの年間金利÷365日」の計算式により、算出が可能です。
上記の計算式に代入すると、「100,000×0.05÷365=13.7…」となり、受け取れる利息は13.7ドルとなります。
また、売っている通貨は借りている状態と同じであるため、借りている円の金利分の利息の支払いが発生し、日本円は100,000ドル分売っていると考えられます。
1日あたりに支払う分の利息の金額は「(売った通貨の額×円の年間金利÷365)÷為替レート」という計算式により算出可能です。
為替レートを108円とすると、「(100,000×0.001÷365)÷108=0.0025…」となり、支払う利息は約0.0025ドルとなります。
スワップポイントは、「受け取れる利息-支払う利息」によって求めることができ、今回の例においては受け取れる利息は13.7ドル、支払う利息は0.0025ドルです。
つまり、今回の取引では「13.7ー0.0025」からおよそ13.6ドルの利益が算出されるということになります。
スワップポイントが付与されるタイミング
スワップポイントは、金利差のある2つの通貨を売買し、その状態を保ち続けることで付与されます。
例えば、日本円を売って南アフリカランドを買ったとき、通常のFX取引であれば、2営業日後に南アフリカランドを受け取ることができます。
このとき、南アフリカランドを受け取る日を1営業日先延ばしにする取引を行うことで、日本円を売り、南アフリカランドを買っている状態を保ち続けることができます。
このような、通貨を取引したが受け取る前の状態のことをポジション、通貨の受け取りを翌営業日に延ばして、ポジションを保つ作業をロールオーバーと呼びます。
このロールオーバーは1日のFX取引が終了する午前6時55分から7時10分の間に行われ、この間にスワップポイントが付与されます。
低金利の通貨を売って、高金利の通貨を買い、ロールオーバーによってポジションを保ち続けることでスワップポイントによる収益を継続的に受け取ることができます。
スワップポイントの特徴
スワップポイントの主な特徴としては、以下の点が挙げられます。
- 定期収入が発生する可能性がある
- スワップポイントはFX会社や通貨ペアによって異なる
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
定期収益が発生する可能性がある
スワップポイントの特徴として定期的な収益を得られる可能性が挙げられます。
メキシコペソやトルコリラといった高金利通貨のポジションをロールオーバーしてポジションを保ち続けることで、長期的にスワップポイントによる収益を受け取ることができます。
ただし、現在の世界情勢の変化により、売買した2国の通貨の金利差が逆転する可能性もあるため注意が必要です。
金利差が逆転して、高金利の通貨を売り、低金利の通貨を買うポジションを保有してしまった場合は、スワップポイントにより金利差に応じた利息の支払いをすることになります。
スワップポイントはFX会社や通貨ペアによって異なる
スワップポイントはFX会社や通貨ペアによって異なるという特徴もあります。
スワップポイントは単純に政策金利から決定されるわけではありません。
取引する通貨のペアによって水準は大きく変化します。
また、金融市場の動向や、FXの取引をする証券会社によっても差が出るため、誤ったFX会社や通貨ペアを選んでスワップポイントによる損失が発生しないように注意が必要です。
スワップポイントが高い通貨ペア
スワップポイントが高い通貨ペアは日本円と政策金利が高い国の通貨ペアという共通点があります。
スワップポイントが高い通貨ペアの中でも代表的なものは以下の通りです。
通貨ペア | 政策金利 | 金利差 |
---|---|---|
トルコリラ/円 | 25.00% | 25.01% |
メキシコペソ/円 | 11.25% | 11.26% |
南アフリカランド/円 | 8.25% | 8.26% |
また、政策金利の高い国として、有名なのはメキシコ、トルコ、南アフリカがあり、中国やフィリピンなどのアジア圏でも政策金利の高い国が多いです。
なるべく金利の高い通貨を買い、スワップポイントによる収益を受け取ることで、通貨の為替を頻繁にチェックする必要がなくなります。
通貨の価格相場が多少上下したとしても、金利差さえ逆転していなければ、利益を受け取り続けることができるためです。
スワップポイントによる利益を多く受け取るためには、高金利な通貨を多数購入して、保有し続けることが必要です。
しかし、新興国の高金利な通貨は、情勢に左右されやすく、金利が急に下落することもあるため、注意が必要です。
高金利な通貨は、こまめに金利やスワップポイントを確認するようにしましょう。
スワップポイントの注意点
定期的に収益が受け取れる可能性があるスワップポイントですが、以下のような注意点があります。
- スワップポイントが高い通貨は値動きが不安定
- スワップポイントから得られる利益は課税対象である
それぞれ詳しく解説します。
スワップポイントが高い通貨は値動きが不安定
スワップポイントが高い通貨は、高金利な通貨であり、新興国の通貨であることが多いです。
新興国は、まだまだ成長していく途中段階の国であり、情勢の変化が著しいため通貨の値動きも大きくなる傾向があります。
スワップポイントを狙って運用したとしても、通貨の価値が急激に下落して通貨を売買すること自体で損失が生まれてしまう可能性もあるため注意が必要です。
スワップポイントから得られる利益は課税対象
スワップポイントで得られた利益は、他の投資方法と同様に課税の対象となります。
課税を考慮していないと、取引前に意図した金額よりも利益が低くなってしまう可能性があるため、注意が必要です。
また、会社員の方はFX取引によって20万円を超える収益を得た場合は課税の対象となり、確定申告が必要です。
FX取引によって得た収益から必要経費を引いた分の20.315%が課税されるため、確定申告を忘れず行う必要があります。
スワップポイントで運用をする際のポイント
実際にスワップポイントで運用するためのポイントは以下の通りです。
- 複数の通貨ペアに分散投資をする
- 高すぎるレバレッジは控える
- 証拠金維持率の確認を行う
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
複数の通貨ペアに分散投資をする
スワップポイント運用する際には、複数の通貨ペアに分散して投資することがおすすめです。
一つの通貨ペアだけにしぼって運用したときに、その通貨の価格が急激に下落した場合、それまで受け取っていたスワップポイントによる収益を超える損失が発生する可能性があります。
FX取引では、一定の損失が発生したときに強制的にポジションの決済が実行されてしまう「ロスカット」という仕組みがあります。
「ロスカット」が起きると、自動的に損失が確定してしまうため、そうならないためにも様々な通貨ペアに分けて投資することが重要です。
複数の通貨ペアに分けて投資をすることで「ロスカット」が起きたとしても、他の保有通貨で損失を取り返すことができる可能性を残すことができます。
投資で大きな損失を被らないためにも、複数の通貨ペアに分散して投資する必要があります。
高すぎるレバレッジは控える
スワップポイントを運用する際には高すぎるレバレッジを控えることがおすすめです。
FX取引では、自分が持っているお金以上の取引ができるレバレッジという仕組みがあります。
個人の場合はレバレッジを使うことで、投資資金の最大25倍もの取引が可能となり、スワップポイントを用いた運用でも、少ない資金でより多くの収益を上げることができます。
しかし、金利差の逆転や、通貨の価値が急激に下落した時には、レバレッジにより投資額が大きくなっている分、損失も大きくなります。
一定のリスクはありますが、レバレッジを用いることで、少ない資金でより効率的に運用を進めることができるため、適度な倍率のレバレッジを用いることでリスクを低減させつつリターンを得られます。
証拠金維持率の確認を行う
スワップポイントでの運用の際には、証拠金維持率の確認を怠らないことが重要です。
レバレッジを用いた取引では、必要証拠金という、取引したい金額によって、最低限用意しなければならない現金の額が決まっています。
投資している通貨や株式の現時点での価格に対する必要証拠金の割合を証拠金維持率といい、投資している通貨や株式の価格が下がると、それに応じて証拠金維持率が低くなっていきます。
証拠金維持率が低くなるとロスカットが起きやすくなり、自動的に損失が確定してしまう可能性が高くなります。
そのため常に証拠金維持率がどのくらいなのかを確認して、ロスカットが起きないように証拠金を追加入金したり、通貨を決済したりして証拠金維持率を高い状態にしておく必要があります。
スワップポイントの特徴や注意点まとめ
この記事では「スワップポイントの特徴や注意点、計算の方法や運用の際のポイント」についてお伝えしてきました。
スワップポイントは、コツコツ貯めていけば、利益を獲得することができる方法の一つです。
しかし、マイナススワップによって逆に損害を被ってしまったり、追加支払いが発生してしまったりというケースも少なくありません。
運用の際には、この記事でお伝えした特徴や注意点等を十分に理解することが重要です。
FX取引を行なってみたい初心者の方やスワップポイントに少しでも不安な点がある方はFX会社が行っている、無料のFX体験を行ってみることをおすすめします。
なお、日本人トレーダーに人気の海外FX業者については、海外FX業者おすすめランキングにて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。