この記事を読んでいるあなたは、
- FXの建値とは?
- FXの建値は具体的にどうやるの?
- FXの建値のメリットやデメリットは?
このように考えているかも知れません。
この記事では「FXの建値のメリットやデメリット、やり方」などについて紹介します。
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FXの建値とは
FXの建値とは、取引でエントリーしたタイミングでのポジションごとのレート価格です。
建値は買い注文や売り注文などの注文が成立した時点で、ポジションごとに設定されます。
それぞれの建値は価格を示すだけですが、利益確定や損切りを行う際の判断材料として利用できる重要な数値です。
FXの建値決済とは
建値決済とは、エントリーした時の価格(建値)を基準にポジションを決済する取引方法です。
含み損が出ている場合、エントリー時の建値に戻ったタイミングで決済すれば、損失を最小限に抑えられます。
一方で、含み益が出ている場合も、価格変動で損失に転じる可能性があります。
価格が反転したら建値でポジションを終了すれば、損失回避も可能です。
FXの建値決済の事例
USD/JPYの通貨ペアでの取引の場合、例えば1ドル100円で買いポジションを取り、一度価格が上昇した後、再び1ドル100円になった戻った際に決済させるように予約を入れておきます。
これにより、急な円高で価格が98円などに変動した際にも、100円の時点で自動的に決済が完了するため、損失回避が可能です。
反対に、1ドル100円で買いポジションを取った後に価格が下落した場合も、建値で決済の設定をしておけば、1ドル100円に戻った際に含み損を回収できます。
FXの建値ストップとは
建値ストップとは、損切りのラインであるストップロスを建値に設定して逆指値注文を入れる取引方法です。
買い注文の場合、通常の損切りではエントリーした価格よりも低い金額にストップロスを設定して、損失拡大を防ぎます。
一方、建値ストップは、買い注文後に価格が上昇し、含み益が出ている状態で、エントリーした価格にストップロスを設定します。
仮に価格が下落した場合でも建値で決済されるため、プラスマイナスゼロの状態で取引を終え、損失回避が可能です。
ただし、スプレッド分はコストになるため、極力損失を出したくない人は、少し利益を上乗せした価格に建値ストップを設定するのがおすすめです。
FXの建値決済のメリット
FXにおける建値決済のメリットは、以下の通りです。
- 損切りの目安を決められる
- 損失を抑えられる
- チャート画面を長時間見なくてよい
順番に解説していきます。
損切りの目安を決められる
建値決済の選択肢があれば、損切りのタイミングを決めやすくなります。
特に初心者にとっては心理的に損切りの判断が難しいため、基準がある方が感情に流されずに取引が可能です。
建値を基準に損切りするとあらかじめ決めておけば、心にも余裕が生まれて負けにくいトレードができます。
損失を抑えられる
含み益の際に建値に逆指値注文を入れておけば、損失を出さずに済むのも大きなメリットでしょう。
反対に、エントリーに失敗して含み損を抱えたとしても、再び価格上昇を狙って建値決済を入れておけば、含み損をゼロに戻せます。
上手く活用すれば、損失を最小限に抑えながら利益を伸ばせる可能性があります。
チャート画面を長時間見なくてよい
建値決済をうまく使うと、チャート画面に張り付いている必要がなくなります。
含み益が出ていれば、もし価格が予想に反する動きをしても建値で自動決済できるため、損失回避が可能です。
一方で、含み損が出ている場合でも、急な価格変動で建値まで戻った際にも自動決済で相殺できるため、損切りのタイミングに気を張って神経をすり減らさずに済みます。
時間的な余裕が出てくるため、忙しい人でも損失を抑えながら効率よく取引が可能です。
FXの建値決済のデメリット
FXにおける建値決済のデメリットは、主に以下の2点です。
- 大きな利益を得られる機会を無くしてしまう
- 建値に価格が戻らない場合は損失が大きくなる
それぞれ見ていきましょう。
大きな利益を得られる機会をなくしてしまう
建値での決済は損失を最小限に抑えられる一方で、利益獲得においては機会損失になる可能性があるため、注意が必要です。
買い注文の場合、含み益の状態から価格が下落して建値で決済した後、価格が反転して上昇トレンドに入るケースもあり、本来取れたであろう利益を取りこぼす可能性があります。
しっかりと利益を狙いたい人は、建値決済だけに頼らず、利益確定のタイミングも決めておくと良いでしょう。
建値に価格が戻らない場合は損失が大きくなる
機会損失以外にも、含み損の場合には損失が拡大するリスクもあるため、留意しておきましょう。
建値に戻る可能性だけに期待して逆指値注文を入れていると、建値まで価格が戻らない可能性もあり、かえって損失が広がる可能性もあります。
損失を最小限に抑えるために、建値決済以外にも損切りのタイミングを決めておくのがおすすめです。
FXの建値決済をやるべきタイミング
FXで建値決済を実施すべきタイミングは、主に以下の2つです。
- 急遽トレードができなくなった時
- 夜寝る時
順番に見ていきましょう。
急遽トレードができなくなった時
仕事の休憩時間や子育ての合間など、隙間時間でFX取引をしている人は、急な予定変更などでトレードできなくなる可能性があります。
その際に建値決済の予約注文を入れておけば、チャート画面に張り付かずに安心してその場を離れられます。
予約注文を入れておかないと、緊急時でも値動きが気になって目の前の予定に集中できない場合もあるため注意が必要です。
突然の予定が入るものだと考え、万一の際には建値決済でリスクを最小限にしておくと余裕が生まれるでしょう。
夜寝る時
FXは平日の24時間取引に対応しているため、夜遅くに利益が出始めるケースも多々あります。
寝ようと思っていたのにチャートが変動しだすと、気になって眠れなくなる可能性もあるため注意が必要です。
夜通しトレードするのも可能ですが、普段仕事など日中に別の活動をしている人は体力的に辛くなるため、現実的ではないでしょう。
少なくとも建値決済の注文を入れておけば、寝ている間に含み益から大損失になるリスクは抑えられるため、安心して休めます。
FXの建値決済のやり方
FXでの建値決済はFX業者ごとに操作方法が変わりますが、基本的に同じ方法で設定できます。
エントリーしたポジションに含み益が発生したら、建値決済を設定しましょう。
具体的には、以下の通りです。
- 1.各社の注文画面から、決済方法を選択できる画面に移行
- 2.執行条件で「逆指値」を指定
- 3.注文レートはエントリー時の価格である「建値」の数値を入力
なお、含み損が出ているポジションの場合も、同様の手順で逆指値設定を入れておけば問題ありません。
FXの建値に関してよくある質問
FXの建値に関してよくある質問をまとめました。
- FXの建値ストップとは?
- 建値の読み方は?
それぞれ回答していきます。
FXの建値ストップとは?
建値ストップは建値ストップロスの略称で、エントリーしたポジションの決済タイミングを建値に合わせてロスカットするように注文する方法です。
通常ストップロスは、含み損を許容できる範囲で見積もって設定しておくケースが多いですが、建値ストップでは含み益が出たタイミングで建値までずらしてストップロスを設定します。
利益を狙うなら、建値よりも利益が出るレートで逆指値注文を入れておくのがおすすめです。
建値の読み方は?
建値は建値段の略称で、「たてね」と読みます。
建値はエントリーした際の価格を指し、FXではポジションの決済における重要な判断基準として用いられます。
建値決済や建値ストップなどは、主に損失回避のために利用される取引手段です。
FXの建値のメリットややり方まとめ
この記事では、「FXの建値のメリットやデメリット、やり方」などについて、詳しく解説してきました。
初心者でも損失リスクを最小限に抑えられる取引手法である建値決済ですが、リスクが少ない分大きく稼げない可能性もあるのは、留意しておくべきポイントと言えます。
1つの決済タイミングとして持っておきつつ、より利益を出すための利確のタイミングと、含み損を最小限に抑えるためのロスカット基準もあらかじめ決めておくと、感情に左右されにくい堅実的な取引が可能です。
うまく組み合わせて負けない取引をしつつ、利益を確実に獲得できるようにポジションを取っていくのが良いでしょう。
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