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FXの通貨強弱とは?確認方法や取引手法を解説

fx通貨強弱アイキャッチ

この記事を読んでいるあなたは、

  • FXの通貨強弱って何?
  • FXの通貨強弱の確認方法は?
  • FXの通貨強弱のメリットや注意点は?

上記のように考えているかもしれません。

この記事では「FXの通貨強弱の概要や確認方法、メリット・注意点」などについてお伝えしていきます。

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目次

FXの通貨強弱とは

タブレットの上ら表示されてる通貨マークとはてなマーク

FXの通貨強弱は、取引する通貨がどれくらい売買されているかを表す言葉です。

「通貨が強い」と表現する場合は、市場でその通貨がたくさん買われている状態であり、「通貨が弱い」場合は、たくさん売られている状態を指します。

FXは2つの通貨を選んで取引する仕組みで、それぞれの通貨強弱に応じて価格レートが変動します。

たとえば、米ドル/ユーロペアの場合、米ドルが買われたりユーロが売られたりする要因が発生すると、米ドル高ユーロ安となり、価格が上昇する仕組みです。

また、ユーロが買われたり米ドルが売られたりする要因があれば、米ドル安ユーロ高となり、価格は下落します。

通貨強弱を理解すれば、より精度の高い予測を立てて取引できます。

ただし、FXにおいて通貨強弱を確認できるのはメジャー通貨が多く、取引量が少ないマイナー通貨はチェックしづらいため注意しましょう。

FXの通貨強弱を決める主な指標

indexのブロック

FXの通貨強弱を決める主な指標は、以下の3つです。

  • 日本や海外の政策金利
  • 経済指標
  • 要人の発言

順番に解説していきます。

日本や海外の政策金利

通貨強弱は、各国の中央銀行が定期的に発表する政策金利によって影響を受け、変動します。

特にFXのメジャー通貨が法定通貨となっている国の政策金利は、為替レートに大きな影響を与える可能性が高いため、トレーダーは注目する必要があります。

たとえば昨今では、米ドルを買って円を売る動きが盛んになっており、為替レートが大きく変動しています。

2020年3月時点で110円前後だった米ドル/円の為替レートは、2023年11月までに最大151円台まで上昇しました。

米ドルが強くなり円が弱くなった要因には、2020年から2023年11月までにアメリカの政策金利が上昇した背景があります。

2020年から2023年11月までにアメリカの金利は0.25%から5.50%へ上昇しましたが、日本では-0.10%のまま据え置かれています。

そのため、日本とアメリカの金利差は、0.35%から5.56%へと拡大しました。

通貨ペア同士の金利差が拡大すると為替レートにも大きな影響が及ぶため、定期的に確認しましょう。

具体的には、以下の政策金利発表を確認してみてください。

  • アメリカ(FRB/連邦準備制度理事会)
  • EU(ECB/欧州中央銀行)
  • 日本(日本銀行)

経済指標

各国の政府や中央省庁が定期的に発表する経済指標は、通貨強弱の決定に影響しています。

為替相場における経済指標の結果の良し悪しや、発表前の予想や前回の発表時点からどのように変わったかによって、通貨強弱が変化する仕組みです。

たとえば、日本にとってプラスの経済指標が発表されれば円が強くなり、マイナスな発表があれば円が弱くなります。

メジャー通貨を法定通貨にしている国や地域連合体において、重要度が高い経済指標は以下の通りです。

国や地域連合体 重要な経済指標
アメリカ
  • 国内総生産
  • 雇用統計
  • ISM製造業景気指数
  • ISM非製造業景気指数
  • FOMC議事録
  • 小売り売上高(前月比)
EU
  • ユーロ圏GDP(前期比)
  • ユーロ圏製造業PMI
  • ユーロ圏サービス業PMI
  • ECB政策金利
日本
  • 実質FDP(前期比年率)
  • 日銀短観
  • 日銀政策金利
  • 全国消費者物価指数

ただし、経済指標の結果に応じて、必ず為替レートが変化するわけではありません

経済指標の内容が多くの投資家にとって予想できるものであれば、あまり値動きしない場合もあります。

また、経済指標の結果と逆方向の値動きになる場合もあるため、注意してください。

要人の発言

「要人」と呼ばれるような各国の政府高官や中央銀行総裁の発言によって、為替相場が変化する場合があります。

要人の発言は今後の経済動向を予測する材料になるため、どのような言葉が使われたか注目しましょう。

たとえば「物価が適性水準よりも高い」と発言されれば、インフレを抑制するための利上げが行われる可能性が高いです。

実際に利上げが実行されれば、通貨が強くなると推測できます。

要人の発言は、FX業者が発信しているニュースで取り上げられる場合があります。

FX業者が発信したニュースは投資家に対する影響力が高いため、特に注意してみてください。

FXの通貨強弱の確認方法

checkedの文字を虫眼鏡で覗く

FXの通貨強弱の確認方法は、以下の6つです。

  • 通貨強弱を表示する
  • インジケーターを使用する
  • チャートを確認する
  • 通貨ペアランキングを確認する
  • 通貨を比較する
  • 前日比で判断する

1つずつ解説していきます。

通貨強弱を表示する

使用するFX業者によっては、取引ツールの中で通貨強弱を表示できます

たとえば「みんなのFX」では、画面下部の「マーケット」をタップしてから、画面上部の「通貨強弱」を選択すれば表示できます。

他のFX業者を利用している人も、通貨強弱を表示できる画面を探してみてください。

インジケーターを使用する

特定のインジケーターを使用して、通貨強弱を確認する方法があります。

インジケーターは相場分析を補助するツールのことで、ローソク足チャート内やチャート下部に表示されます。

通貨強弱をチェックできる主なインジケーターは、以下の5つです。

  • Mataf
  • currence-strength.com
  • Finviz
  • CCfp
  • tradingviewの通貨インデックス

また、インジケーターには過去の為替の値動きに基づくテクニカル分析ができるメリットもあります。

テクニカル分析や通貨強弱の分析を活用して、取引における予測の精度を高めてみてください。

チャートを確認する

チャート上で各通貨の値動きに注目することで、通貨強弱を確認できます。

チャートは、指定した期間において通貨の価格がどのように変動しているかを一目で把握できるツールです。

複数の通貨を一度に比較できるため、通貨強弱を見極めて、大きな利益が狙えそうな通貨ペアを決めるのに役立ちます。

時間軸は1日~数年単位で選べて、短期的な通貨強弱の変動だけでなく、長期的な変化も確認できるため利用してみましょう。

通貨ペアランキングを確認する

通貨強弱は、通貨ペアランキングをチェックする方法でも把握できます。

通貨ペアランキングとは、過去の通貨の変動率から導き出した通貨の強弱を組み合わせて、ランキング形式で分かりやすく通貨強弱を可視化したツールです。

強弱の度合いが近い通貨同士のペアだと売買の動きが拮抗するため、値動きの幅が小さくなり、ランキングの順位が変動しづらいです。

反対に、一方の通貨が強くてもう一方の通貨が弱いペアだと値動きが激しくなる傾向があり、順位が変動しやすくなります。

通貨ペアランキングを見れば、どの通貨ペアが上昇または下降傾向にあるかを簡単に把握できるため、ぜひ活用してみてください。

通貨を比較する

それぞれの通貨の値動きをチャートで比較すれば、通貨強弱が一目で把握できます。

チャートは、上の方に表示される通貨ほど強く、下の方に表示される通貨ほど弱くなっていると理解した上で確認するようにしましょう。

強い通貨と弱い通貨同士のペアが、最も値動きが大きくなります。

反対に、通貨強弱が同じくらいの通貨ペアは、それほど大きな値動きが発生せず安定しています。

ただし、通貨の値動きを比較するのはメジャー通貨のみに使える方法であるため、以下の通貨を取引したい人におすすめです。

  • 米ドル(USD)
  • ユーロ(EUR)
  • 円(JPY)
  • ポンド(GBP)
  • カナダドル(CAD)
  • 豪ドル(AUD)
  • キウイドル(NZD)
  • スイスフラン(CHF)

マイナー通貨を取引したい場合は適用できないため、注意してください。

前日比で判断する

通貨強弱は、気配値などで前日比を見る方法でも把握できます。

通貨の値動きをチャートで見ただけでは、通貨ペアそのものの強さを一目で把握するのが難しいです。

しかし気配値であれば、どの通貨ペアが強いかを簡単に見極められます。

たとえばクロス円通貨ペアの場合、マーケット画面で前日比を見た際にすべての通貨ペアがマイナスになっていれば、円が最も強く、円高が進んでいると分かります。

また、最も下落率が高い通貨ペアがカナダドル/円だとした場合、この日に1番弱い通貨はカナダドルだとすぐに分かります。

前日比を使えば手軽に通貨強弱を確認できるため、取引に慣れていない人は特に試してみましょう。

FXの通貨強弱を確認するメリット

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FXの通貨強弱を確認するメリットは、以下の2つです。

  • 利益を狙える通貨を把握できる
  • トレンド相場が発生する通貨を予測できる

順番に解説していきます。

利益を狙える通貨を把握できる

通貨強弱を確認すれば、利益を狙える通貨を把握しやすくなります。

たとえば、通貨が以下の順番で強かったとします。

  • 米ドル(USD)
  • ユーロ(EUR)
  • ポンド(GBP)
  • カナダドル(CAD)
  • 豪ドル(AUD)
  • スイスフラン(CHF)
  • キウイドル(NZD)
  • 円(JPY)

この際、円が1番弱いため、強い通貨と組み合わせればトレンド相場で利益を出せる可能性が高まります

具体的には米ドル、ユーロ、ポンドが強いため、米ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円などのペアが狙い目です。

また、カナダドルや豪ドルが遅れて反応する性質を利用する方法でも、大きな利益を出せる可能性があります。

通貨強弱を把握できれば、値動きの予測を立てやすくなるため試してみてください。

    トレンド相場が発生する通貨を予測できる

    通貨強弱を理解すれば、トレンド相場が発生する通貨を予測しやすくなるメリットがあります。

    トレンドが発生している通貨ペアは、いずれかあるいは両方の通貨で強弱が生じている場合が多いです。

    最も強い通貨と最も弱い通貨に注目するだけで、トレンドが発生している通貨ペアを探し出しやすくなります。

    トレンド相場を抑えれば大きな利益を狙いやすくなったり、リスクを回避したりできるため、活用をおすすめします。

    FXの通貨強弱を活用する際のデメリット・注意点

    ビックリマークが書かれた木のブロック

    FXの通貨強弱を活用する際、通貨強弱が絶えず変化し続けている点に注意が必要です。

    現時点で強い通貨がそのまま上昇し続けるとは限らず、政策金利や経済指標、要人の発言などによって一気に下落する可能性があります。

    そのため定期的に情報収集を行い、通貨強弱の変化を素早く察知するのが大切です。

    また、日頃から為替相場やFXについての知識を勉強し、具体的にどのような要素が通貨強弱を変動させるのか理解するのも有効です。

    たくさん情報に触れれば感度が磨かれ、より的確に通貨強弱の変化を予測できるようになります。

    加えて、通貨強弱による判断だけに頼らず、テクニカル分析も活用しながらFXトレードをするのがおすすめです。

    1つの判断基準に頼るとどうしても予測が外れる確率が高くなるため、他の方法も検討してみましょう。

    FXの通貨強弱を活用した取引手法

    methodsのブロックとコップ

    FXの通貨強弱を活用した主な取引手法は、以下の4つです。

    • トレンド相場
    • 順張り
    • スイングトレード
    • スキャルピング

    順番に解説していきます。

    トレンド相場

    通貨強弱を活用すれば、トレンド相場を利用してFXで大きな利益を狙えるようになります。

    FXでは、相場全体のうち3割程度がトレンド相場、7割程度がレンジ相場と言われています。

    トレンド相場は、ボラティリティがあって一方向に大きく動く相場です。

    一方レンジ相場は、一定の変動幅において、価格が上昇と下降を繰り返している相場を指します。

    トレンド相場と同じ方向に付いていければ、そのまま利益を増やしていけるメリットがあります。

    また、トレンド相場を活用して取引する際は、最も強い通貨と弱い通貨を把握して、トレンドが発生している通貨ペアを探すのがおすすめです。

    初心者でも比較的やりやすい取引手法であるため、まだ試していない人は挑戦してみましょう。

    順張り

    順張りは、通貨強弱を用いて現在のトレンドを把握し、エントリーのタイミングを見極める取引手法です。

    ペアを構成している通貨間の強弱に差があると、トレンドが発生している可能性が高い傾向があります。

    通貨強弱の差をもとに狙いをつけて実際に通貨ペアのチャートを確認し、トレンドが発生していれば、値動きの変化に従ってエントリーしていきます。

    最も強い通貨と最も弱い通貨のペアを選ぶと、トレンドが明確に発生している可能性が高いです。

    ただし、気づかない間にトレンドが反転してしまうと、含み益が減少したり、含み益が発生したりする恐れがあります。

    トレンドの反転を予感したら、早めに利益確定や損切りを行いましょう。

    スイングトレード

    通貨強弱を活用すれば、スイングトレードによって中長期的に大きな利益を狙えるようになります。

    スイングトレードでは、数日から数週間にかけて同じポジションを保有し、大きな値幅から利益を得ます。

    ローソク足で反転シグナルが出ており、かつインジケーターでペアを構成している通貨同士の強弱が入れ替わったタイミングが、エントリーポイントです。

    また、ペアを構成している通貨同士の強弱が拮抗し始めた場合、損失が出ないうちに決済するのがおすすめです。

    スイングトレードは購入した通貨を長期的に保有する前提で行う取引であるため、常に取引画面に張り付く必要がないのが魅力です。

    ただし、急なトレンド転換によって大きな損失が出る可能性があるため、注意してください。

    スキャルピング

    通貨強弱を活用して短期的に取引したい人は、スキャルピングを用いるスタイルがおすすめです。

    スキャルピングは、数秒から数分という短い時間に売買を繰り返し、小さな利益を積み重ねる取引方法です。

    スキャルピングで通貨強弱を活用する際は、インジケーターを参考にしながら、ペアを構成している2つの通貨が同じくらいの強弱になるタイミングでエントリーを検討しましょう。

    そして、チャートが上から下に交差し、通貨同士の差が開き始めたタイミングでエントリーします。

    スキャルピングは短期間に取引を繰り返すため、一気に損失が増えるリスクを減らせるのがメリットです。

    しかし短い時間に何度も判断が求められ、取引画面を注視していなくてはいけない時間が長いため、精神的な負荷が大きくなりがちです。

    特に失敗トレードが続くと損失が拡大してしまうため、FX取引の経験が豊富な中上級者向けの取引手法といえます。

    FXの通貨強弱の把握におすすめのツール

    pc画面のチャート画面を見てる人

    FXの通貨強弱を把握するのにおすすめなツールは、以下の3つです。

    • MT4・MT5
    • 通貨強弱チャートby FX-labo
    • FX指標・通貨強弱チャート

    1つずつ解説していきます。

    MT4・MT5

    MT4・MT5は、多くのトレーダーが利用している取引プラットフォームです。

    特に海外FXの取引では定番のツールで、通常の取引をしながら通貨強弱を確認できるためおすすめです。

    MT4・MT5で通貨強弱を確認する際は、上部にある「挿入」から「インジケーター」を選択し、「カスタム」を開きます。

    次に「カスタム」の中から「Currency Strength」を選び、チャート上に表示させると、通貨強弱が見られるようになります。

    手軽に通貨強弱をチェックしながら取引できるようになるため、初心者におすすめです。

    通貨強弱チャートby FX-labo

    FX-laboの通貨強弱チャートは、無料で通貨強弱をチェックできるアプリです。

    3分から1年まで、幅広い期間の通貨強弱を見られるメリットがあります。

    インターネットだけでなくスマホアプリからも利用できるため、手元で通貨強弱を確認しながらPCで取引するのも便利です。

    お金をかけずにいろいろな機関の通貨強弱を確認したい人は、FX-laboの通貨強弱チャートを活用してみてください。

    FX指標・通貨強弱チャート

    FX指標・通貨強弱チャートは、8通貨の通貨強弱を見られる無料アプリで、以下の通貨の強弱を確認できます。

    • 米ドル
    • ユーロ
    • ポンド
    • カナダドル
    • 豪ドル
    • キウイドル
    • スイスフラン

    またスマホでの操作がしやすいため、手軽に通貨強弱を確認したい人にもおすすめです。

    ただし、チャートで確認できるのは、前日・当日の通貨強弱のみです。

    長期的なスパンで取引する人にとっては使いづらい可能性があるため、注意してください。

    FXの通貨強弱の確認方法やメリットまとめ

    conclusionの文字を書いてる人

    この記事では、FXの通貨強弱の概要や確認方法、メリット・注意点などについてお伝えしました。

    FXの通貨強弱は、取引する通貨がどれくらい売買されているかを表す言葉です。

    「通貨が強い」はその通貨が市場でたくさん買われている状態、「通貨が弱い」はたくさん売られている状態を指します。

    通貨強弱は、インジケーターやチャート、通貨ペアランキングなど様々な方法で手軽に確認できます。

    また、通貨強弱をチェックすると、利益を狙える通貨が把握できたり、トレンド相場が発生する通貨を予測できたりするメリットがあります。

    一方で、通貨強弱は政策金利や経済指標、要人の発言などによって変動するため、情報収集が欠かせません

    損失を大きくしないためにも、定期的に情報を確認しながら、通貨強弱を活かした効率的なFX取引の方法を試してみてください。

    なお、総合的に評価されている人気の海外FX業者については、海外FX業者おすすめランキングにて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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    記事執筆

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