この記事を読んでいるあなたは、
- ドルストレートってそもそも何?
- ドルストレートは初心者に向いてる?
- 通貨ペアを選ぶ際の注意点は?
このように考えているかも知れません。
この記事では、「ドルストレートの特徴や初心者に向いている理由」などについて紹介します。
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ドルストレートとは
ドルストレートは、FX取引において米ドルを含んだ状態の通貨ペアを指します。
片方の通貨が米ドルであれば、もう片方の通貨がどのようなものであってもドルストレートと呼びます。
以下2つの観点に分けて、詳しく解説します。
- ドルストレートとクロス円の関係性
- メジャー通貨とマイナー通貨の違い
ドルストレートとクロス円の関係性
米ドルは「世界の基軸通貨」として認識されており、基本的に世界中の貿易取引がすべて米ドルを介して行われています。
そのため、他の通貨とは異なり「ドルストレート」という特別な呼び名がつけられています。
一方で、「クロス円」は日本円が米ドル以外の通貨と絡んでいるペアを表します。
日本円は、米ドルを介さないと他の通貨と取引できません。
たとえば、日本円と英ポンドの間で取引する場合は、日本円で米ドルを購入し、さらに米ドルで英ポンドを購入する必要があります。
つまり、米ドル以外の通貨Aと日本円の通貨ペアは、すべて「通貨A/米ドル→米ドル/日本円」のように2つの通貨ペアを組み合わせたものと言い換えられます。
ドルストレートの方が、クロス円や他の通貨ペアに比べて単純な仕組みです。
メジャー通貨とマイナー通貨の違い
FXにおいて取引されている通貨は、取引参加者や取引量に応じて「メジャー通貨」と「マイナー通貨」に分けられます。
明確な定義はありませんが、取引参加者や取引量が多い通貨はメジャー通貨、少ない通貨はマイナー通貨と呼ばれています。
具体的には、メジャー通貨とマイナー通貨は以下のように区分できます。
メジャー通貨の例 | マイナー通貨の例 |
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メジャー通貨には、以下3つのメリットがあります。
- 値動きがマイルドで大きな損をしづらい
- 相場分析をしやすい
- スプレッドが狭く取引コストを抑えやすい
メジャー通貨の取引は、リスクを抑えて計画的に利益を積み重ねたい人に適しており、相場分析やテクニカル分析による効果が表れやすい傾向があります。
また、メジャー通貨はスプレッドの幅が狭く、得た利益をあまり減らすことなく手元に残せるのがメリットです。
ただし、メジャー通貨を使った取引では一発で大きな利益を狙うのが難しく、短期間で資金を増やしたい人には適していません。
一方マイナー通貨には、以下2つのメリットがあります。
- 短期間で大きな利益を狙える
- スワップポイントによる収益を期待できる
マイナー通貨はメジャー通貨よりも流動性が低いため、スプレッドが広がりやすく、取引コストが上がるデメリットがあります。
また値動きが急激で、一度に大きな損失を被りやすい特徴があります。
ただし、短期間で大きな利益を狙えるため、一気に資金を増やしたいFX上級者におすすめです。
加えて、マイナー通貨はメジャー通貨よりも金利が高い傾向があり、2カ国間の金利差によって生じるスワップポイントからの利益を期待できます。
ドルストレートは難しい?
マイナー通貨を使ったドルストレートは難易度が上がりますが、メジャー通貨によるドルストレートなら安定した取引が可能です。
米ドルは世界で最も多く流通している通貨で、取引している人の数や取引量が多いため値動きが安定しています。
安定的で大きな損失を出しにくいドルストレートは、一般的には初心者向きだと言われています。
しかし、安定した取引をしやすいドルストレートであっても、マイナー通貨を用いた取引には注意が必要です。
馴染みがないマイナー通貨は情報や動向を追うのが困難であり、通貨が使われている国の経済データを使用した相場予測がしづらいです。
また、マイナー通貨は価格変動が大きくなりやすく、米ドルとの取引であっても大きな損失が出やすくなります。
手軽にFX取引を楽しみたい人は、まずメジャー通貨と組み合わせたドルストレートから始めてみましょう。
特に、「米ドル/ユーロ」「米ドル/英ポンド」「米ドル/日本円」などの通貨ペアから挑戦するのがおすすめです。
メジャー通貨との間で行われるドルストレートであれば、テクニカル分析やニュースから得た情報に基づいた取引を楽しめます。
ドルストレートが初心者に向いている理由
ドルストレートが初心者に向いている理由は、以下の2つです。
- 取引量が多い
- 取引の判断材料を得やすい
1つずつ解説していきます。
取引量が多い
ドルストレートは取引されている量が非常に多いため、価格変動が比較的安定しているメリットがあります。
FXにおいて米ドルを絡めた取引は極めて多く、急激な価格変動が起こりづらいです。
思わぬ大きな損失が発生する可能性は低く、リスクを抑えて取引したい人におすすめです。
また、ドルストレートのチャートは単純な値動きになりやすく、テクニカル分析を効かせられる傾向があります。
取引の判断材料を得やすい
米ドルは取引量が多く知名度も高いため、取引の判断材料になる情報を集めやすいです。
取引で利益を上げるためには、扱う通貨ペアについての情報を集めて分析し、予測を立てるのが重要になります。
米ドルは世界中で取引されている通貨であるため、日常的に関わるニュースの中から情報を得やすいメリットがあります。
また、ニュースや経済界の動向が値動きにもたらす影響が大きく、単純な値動きになりやすいです。
FX取引を始めたばかりの人は、まず米ドルに関連する情報を収集し、分析に基づいて仮説を立て、ドルストレートで検証してみてください。
ドルストレートの取引方法
ドルストレートの取引方法は、クロス取引に比べて単純です。
まず、米ドルと取引したい通貨Aを決めます。
通貨Aを選ぶ際、リスクを抑えて取引したい人はメジャー通貨、一度に大きな利益を狙いたい上級者はマイナー通貨がおすすめです。
通貨Aが米ドルよりも上がると予測したら「買い」、下がると予測したら「売り」で取引しましょう。
十分な利益が出ると判断したら、保持している通貨を売ります。
日本円で出金する際は、売った通貨を日本円へ変換する作業が必要です。
日本円へ変換する際も、米ドルを介する必要があります。
米ドル/円のレートが高いほど利益が大きくなり、安いほど利益が小さくなるため注意してください。
FX取引におすすめのドルストレート通貨
FX取引におすすめのドルストレート通貨は、以下の3種類です。
- ユーロ/米ドル
- 米ドル/円
- ポンド/米ドル
1つずつ解説していきます。
ユーロ/米ドル
FX取引において、「ユーロ/米ドル」の通貨ペアは世界で最も多く取引されています。
そのため値動きが緩やかになりやすく、大きな損失が発生するリスクが小さいです。
さらにテクニカル指標を効かせやすく、勉強した知識を活かして取引しやすいのも魅力です。
英語をある程度使える人であれば、米ドルやユーロに関する市場動向や世界的なニュースを情報収集し、取引予測に応用するのも難しくありません。
値動きが安定していて予測がたてやすいユーロ/米ドルは、初心者が挑戦しやすい通貨ペアと言えるでしょう。
米ドル/円
日本語で情報収集したい人には、「米ドル/円」の通貨ペアがおすすめです。
ユーロ/米ドルに関する情報はたくさんありますが、日本語でアクセスできるものは限定されています。
一方、米ドル/円であれば英語が分からなくても市場の傾向やニュースを知れるため、初心者が挑戦するハードルは低いです。
また米ドル/円の取引量は為替取引全体で2番目に多く、値動きが安定しています。
他の通貨ペアに比べて一度に大きな損失が発生する可能性は低いため、初心者でも安心して始められます。
加えて、値動きが比較的シンプルなため、テクニカル指標を効かせた取引をしたい人におすすめです。
ただし、年によっては値動きがほとんど起こらず、売買差による利益を得にくいため注意しましょう。
ポンド/米ドル
ハイリスク・ハイリターンのギャンブル的な取引をしてみたい人には、「ポンド/米ドル」の通貨ペアがおすすめです。
ポンド/米ドルペアは値動きが比較的激しい通貨ペアで、一気に大きな利益を狙う取引がしやすいです。
また、イギリスとアメリカの通貨なため、英語で情報を収集できます。
ただし、値動きが激しいポンドが絡んでいる以上は、リスクが大きくなることは避けられません。
より安定した取引をしたい人は、「ユーロ/米ドル」「米ドル/円」「豪ドル/米ドル」などのペアを検討してみましょう。
【初心者向け】通貨ペアの選び方
FXの初心者は、以下3つのポイントを押さえて通貨ペアを選ぶのがおすすめです。
- スプレッドが狭いか
- 取引量が多いか
- 相場などの情報を得やすいか
1つずつ解説していきます。
スプレッドが狭いか
FXを始めたばかりの人は、スプレッドが狭い通貨ペアを選びましょう。
スプレッドは買値と売値の差額のことで、毎回の取引で発生するコストです。
たとえば、米ドル/日本円の買値が130.005円、売値が150.000円の場合、スプレッドは0.005円です。
スプレッドが狭いほどコストを抑えられるため、実質的な利益が大きくなります。
スプレッドは一見すると小さな金額ですが、取引規模が大きくなればなるほど無視できない金額になります。
FX業者や通貨ペアによって違いがあるため、それぞれの条件を見比べて、できる限りスプレッドが狭い条件を選びましょう。
米ドル/日本円や米ドル/ユーロのような、メジャー通貨同士のペアの方が低スプレッドの傾向にあるため、初心者におすすめです。
取引量が多いか
FX初心者には、取引量が多い通貨ペアを選ぶのがおすすめです。
取引量が多い通貨ペアは、価格の変動が緩やかな傾向があります。
なぜなら、トレーダーが「買いたいときに買える」「売りたいときに売れる」と考え、特定のタイミングに取引量が集中しづらいためです。
また「窓」のような突発的な出来事が生じにくく、チャート分析を駆使して相場の方向性を予測したい人にも適しています。
世界で最も取引量が多いのは米ドル/ユーロのペアで、米ドル/日本円やユーロ/日本円、米ドル/豪ドルなどの組み合わせも人気です。
メジャー通貨同士のペアであれば急激に価格が変動する可能性は低いため、初めてFXに挑戦する人は意識的に選んでみましょう。
相場などの情報を得やすいか
FXの通貨ペアを選ぶ際は、相場などの情報を得やすさも大切です。
FX取引の際は、経済指標や金融政策、政治家や大企業の社長による発言などで、大きく変化する場合があります。
リアルタイムで変化する相場の状況や、世界情勢を参考にしながらポジションを決定するため、すぐに情報収集しやすい言語の通貨を選ぶのがおすすめです。
英語が得意な人であれば、米ドルや英ポンド、豪ドルなどが適しています。
日本語以外の言語に自信がない人は、通貨ペアの片方が日本円だと安心です。
またメジャー通貨であれば、現地の言語が日本語に翻訳されて情報収集できる場合も多いです。
情報をあまりチェックできずに大きな損失を被ることがないよう、通貨を発行している国や地域の知名度にも留意して取引ペアを選びましょう。
通貨ペアを選ぶ際の注意点
FXにおいて通貨ペアを選ぶ際の注意点は、以下の3つです。
- 相関関係がある通貨ペアが存在する
- 通貨単体の需給バランスが分析できる
- スワップポイントの支払いに注意が必要になる
1つずつ解説していきます。
相関関係がある通貨ペアが存在する
FXには、相関関係のある通貨ペアが存在します。
相関関係とは、あるものの変化が他のものの変化へ影響を与える関係です。
FXにおいては、通貨ペアAが上昇すると通貨ペアBも上昇する場合は「正の相関関係」、通貨ペアAが上昇すると通貨ペアBが下降する場合は「負の相関関係」があるといえます。
正の相関関係がある2つの通貨ペアを同時に保有すれば、予測通りに価格が動いた際に利益を最大化できます。
正の相関関係がある通貨ペアには、「日本円/米ドル」と「日本円/ユーロ」の組み合わせなどが挙げられます。
反対に、負の相関関係がある通貨ペアを一度に所持すると、取引による損失を最小限に抑えられるのがメリットです。
負の相関関係がある通貨ペアをそれぞれ保有しておけば、片方が予測と異なる値動きをした場合でも、もう片方の通貨ペアが生み出す利益で帳消しにできます。
負の相関関係の通貨ペアには、「米ドル/日本円」と「ユーロ/米ドル」などが挙げられます。
ただし、相関関係はあくまで値動きの傾向であり、絶対的な信頼性はありません。
実際に取引する際は、他の要素や情報も分析したうえで総合的に判断しましょう。
通貨単体の需給バランスで分析ができる
FX取引においては、通貨単体における需要と供給のバランスを分析するのが可能です。
通貨ペアを構成するそれぞれの通貨には、需給バランスがあります。
需給バランスは通貨の強弱とも呼ばれ、相場を分析する必要があります。
特に、通貨の強弱が開いている通貨ペアはトレンドが発生しやすい傾向です。
たとえば「米ドル/日本円」の通貨ペアであれば、「米ドル」と「日本円」がそれぞれいくらで売買されているかを分析します。
米ドルの方がよく買われている場合は「米ドルが強く、日本円が弱い」、日本円の方がよく買われている場合は「日本円が強く、米ドルが弱い」といえます。
FX業者が提供しているツールやサイトを使えば通貨の強弱を一目で確認でき、精度の高い取引ができるため、ぜひ活用してみてください。
スワップポイントの支払いに注意が必要になる
FX取引では、スワップポイントの支払いに注意が必要です。
スワップポイントとは、2つの通貨間に発生した金利の差を調整するために付与したり支払ったりする金額です。
高い金利の通貨を買ってから低い金利の通貨を売れば、スワップポイントを利益として得られます。
しかし、低い金利の通貨を買って高い金利の通貨を売る際は、「マイナススワップ」と呼ばれるスワップポイントを支払わなくてはいけません。
スワップポイントは、ポジションを保有したまま日付をまたぐたびに発生します。
そのため、マイナススワップを放置して長期間ポジションを保有していると、支払い金額が次第に大きくなり、利益を出しづらくなる恐れがあります。
長期的にポジションを保有したい人は、市場の動向や経済・金融に関連するニュースをこまめにチェックし、金利差の動向を把握するのがおすすめです。
ドルストレートの計算方法は?
ドルストレートの計算方法について、以下の2つを解説します。
- 日本円で通貨Aを買うために必要な証拠金の計算方法
- 通貨Bを売って得られる利益の計算方法
通貨Aを買うために必要な証拠金は、2つの計算式で求められます。
- 買う通貨Aのレート×買う通貨Aの取引量×4%=Xドル
- Xドル×米ドル/日本円のレート=必要な証拠金
式は複雑ですが、実際には通貨Aを買うために必要な金額を、米ドルを介して算出するだけで求められます。
また通貨Bを売ることで得られる利益も、2つの計算式で求められます。
- 売りたい通貨Bの上昇した金額(ドル)×売りたい通貨量=Yドル
- Yドル×米ドル/日本円のレート=利益
通貨Bが米ドルでない場合は、通貨Bの単位を米ドルに直す計算も必要です。
紹介した計算式を参考に、必要証拠金と利益を計算してみてください。
ドルストレートの概要や特徴まとめ
この記事では、「ドルストレートの特徴や初心者に向いている理由」などについて紹介しました。
ドルストレートは、基軸通貨である米ドルと別の通貨間で行われる直接取引の総称です。
米ドルの取引量は非常に多く、取引の判断材料となる市場や経済界の情報を収集しやすいため、初心者がFXを始める際におすすめです。
特に「ユーロ/米ドル」や「米ドル/日本円」「ポンド/米ドル」など、メジャー通貨と米ドルのペアは、大きな値動きが起こりづらく、リスクを抑えられます。
ただし、米ドルに対してマイナー通貨を組み合わせると、値動きが激しくなったり情報収集が難しくなったりします。
一度に大きな利益を狙いたい上級者にはマイナー通貨が適していますが、まずはドルストレートやメジャーな通貨の取引から挑戦してみてください。
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